ニタゾキサニド Nitazoxanide(商品名Alinia)? ?^??????


 本薬剤はニトロチアゾールベンザミド系薬であるが、構造的にはメトロニダゾールに類似する。エステラーゼによって活性型のチゾキサニドとなり、これがピルビン酸:フェレドキシン酸化還元酵素で活性化され、代謝系における電子伝達を阻害する。クリプトスポリジウム症の薬剤として期待されているが、ランブル鞭毛虫、赤痢アメーバ、回虫、鞭虫、肝蛭などにも効果があるとされる。
 研究班では経口(懸濁液)を導入しているが、11歳を超える小児、成人、HIV感染者を含む免疫不全者における安全性と有効性は確立されていない、と述べられている。


[適応]
 本研究班では、後天性免疫不全症候群(AIDS)などの免疫不全者におけるクリプトスポリジウム症のみを対象とする。

[成人での用法・用量]
 1〜2 g/日、分2、14日間を基本とする。

[効果]
 メキシコでAIDS患者を対象としてランダム化二重盲検プラセボ対照試験が行われ、約4週間の観察期間につき、上記の1 g/日が63%、2 g/日が67%の寄生虫学的治癒率を示し、また下痢の消失をもたらした(1)。

[副作用]
 腹痛、下痢、嘔吐、頭痛などが記載されているが、薬剤との因果関係は不明である。


[小児への投与]
 元来、途上国の免疫健常な小児で治験が行われてきたが、免疫不全の小児を対象としたデータはみられない。免疫健常な小児では、1〜3歳が200 mg/日・分2、3日間、4〜11歳が400 mg/日・分2、3日間。


[妊婦への投与]
 安全性は確立されていない。


【文献】

1.

Rossignol, J.-F., Hidalgo, H., Feregrino, M., Higuera, F., Gomez, W.H., Romero, J.L., Padierna, J., Geyne, A., Ayers, M.S.: A double-‘blind’ placebo-controlled study of nitazoxanide in the treatment of cryptosporidial diarrhoea in AIDS patients in Mexico. Trans. R. Soc. Trop. Med. Hyg. 92:663-666, 1998