スラミン Suramin(商品名 Germanin)? ?^??????

 ドイツで開発されたナフチルアミンスルフォン酸誘導体で、1920年からアフリカトリパノソーマ症(睡眠病)の治療に使用されるようになった。しかし、病原虫が中枢神経系に移行する前に、しかも非経口投与をした場合にのみ有効である。6個の多イオン性の本剤の化学構造にはかなり特殊性がある。原虫に存在するグリセロールリン酸オキシダーゼと、NAD 依存性のグリセロール-3-リン酸脱水素酵素などを阻害することが作用機序の本態とされているが、詳細は不明である。また、本剤の効果発現が遅いのは、血漿タンパクと強く結合し、スラミン・血漿タンパク複合体が緩徐に原虫に取り込まれるためである。本剤はヒト体内では全く代謝されない。 

[適応]
 ガンビア型およびローデシア型アフリカトリパノソーマ症の病初期に適応となるが、ガンビア型の病初期にはペンタミジンが有効なので、本薬剤の使用はローデシア型の病初期に限られるようになった。

[成人での用法・用量]以下のいずれかの方法による。

1)

20 mg/kg (最大1,000 mg) の静注を1,3,7,14,21日目にそれぞれ1回ずつ、計5回。

2)

上記を週に一回ずつ、計5回。

いずれの場合にも、100 mgの試験的投与が必要である。

[効果]
 病初期の症例で治療のフルコースを終了すれば、殆ど全例治癒が得られるとされる。

[副作用]
 過敏性反応、発熱、関節痛、発疹、蕁麻疹、悪心・嘔吐などが生ずる。頻度は少ないが、腎障害、剥脱性皮膚炎などもある。オンコセルカ症を合併している例で使用する場合、特に注意が必要である。

[小児ヘの投与]
 100 mgの試験的投与の後、[成人での用法・用量]の1) に準じて治療する方法が記載されている。

[妊婦ヘの投与]
 禁忌

【文献】なし