グルコン酸キニーネ Quinine gluconate注(商品名 Quinimax) ? ?^??????


 キニーネの歴史は17世紀にさかのぼる。4-メタノキノリンに属し、キノリン核を持つ点ではクロロキン、メフロキン、プリマキンなどと類似である。経口で使われる場合には耐容性の悪さが問題とされる。また最近では、薬剤耐性のために熱帯熱マラリアでの単独使用は少なくなり、ドキシサイクリンやクリンダマイシンとの併用が行われる。
 一方注射用キニーネについては、英国のHallらにより重症熱帯熱マラリアでの使用が再評価された。

[適応]
 重症熱帯熱マラリア(脳症、急性腎不全、肺水腫/ARDS、DIC様出血傾向、重症貧血、低血糖、代謝性アシドーシス)を適応とする。心伝導障害、黒水熱などでは禁忌となる。

[成人での用法・用量]
 キニーネ塩基8.3 mg/kg(現在の製品では0.066 mL/kg)を200〜500 mLの5%ブドウ糖液などに希釈し、4時間かけて点滴静注するが、その後8〜12時間毎に繰り返す。数回投与して原虫の反応がみられたら経口キニーネに切り替えるか、スルファドキシン/ピリメタミン合剤3錠、メフロキン15 mg/kg(キニーネ点滴静注が終了してから12時間空けて)などの単回投与を追加する。点滴静注の回数は通常3〜5回で済むことが多い。
 生命の危機が迫っているような症例では、初回のみ2倍量のキニーネ塩基16.6 mg/kg (loading dose) を用いることがあるが、心毒性には特に注意が必要である。

[効果]
 Non-immuneの重症熱帯熱マラリアに注射で用いた場合、原虫に対する効果は殆どの例でみられる (Chiodini、Nothdurft 私信)。ただし、合併症が高度に進展した症例では、原虫に効果があっても臨床的に改善がみられず、死亡に至ることもある。


[副作用]
 耳鳴、眩暈、頭痛、視力障害、聴力障害、悪心、下痢などが起こりうる。低血糖の頻度も高く、意識障害があると検査をしないかぎり見逃すことになる。光線過敏や、大量で痙攣もみられる。


[小児ヘの投与]
 体重30 kgを超える場合を対象とする。


[妊婦ヘの投与]
 子宮収縮作用はあるが、使用可能とも言われている。


【文献】なし